アミノ酸のうち、私たちの体内で生成することができないものが必須アミノ酸です。ここでは、必須アミノ酸9種類の特徴をご紹介します。
今から200年以上も前に発見されたアミノ酸ですが、人間だけでなく動物や植物のあらゆる生き物に含まれていることが知られています。現時点で分かっているだけでも500種類以上のアミノ酸が存在し、私たちには不可欠な栄養素となっています。
そんなアミノ酸ですが、その中でも9種類のアミノ酸は「必須アミノ酸」と呼ばれており、生命活動を維持するためには無くてはならないアミノ酸です。また、必須アミノ酸は体内では作り出すことができないため、食べ物を通して摂取する必要があります。
ここでそれら9つの必須アミノ酸をご紹介しましょう。チーズなどの乳製品や鶏肉に多く含まれている「バリン」は、子どもの身体の成長を促したり、筋力を高めたりする機能があります。同じようにチーズや鶏肉に含まれている「ヒスチジン」も成長期の子どもに必要な必須アミノ酸です。
ヒスチジンは大人になると体内でも作られるようになりますが、子どもの時期は食べ物で摂取するしかありません。バリンやヒスチジンのように筋肉を強くする機能のある必須アミノ酸が「イソロイシン」です。イソロイシンもチーズや鶏肉、そして牛肉に含まれています。
鼻水やかゆみ、気管支の収縮などのアレルギー症状を引き起こすことで知られるヒスタミンですが、その活動を抑制する作用のある必須アミノ酸が「メチオニン」です。レバーや牛肉、牛乳に主に含まれています。肝臓に脂肪が蓄積される肝脂肪が注目されていますが、この症状を抑制する効果のある「レオニン」は卵に含まれていることが分かっています。
肝臓に関係する必須アミノ酸としてはレバーや乳製品に含まれている「ロイシン」があり、肝臓の機能を高めてくれます。魚介類に含まれている「リジン」には身体のダメージを受けた組織を治癒する効果があり、とても大切な必須アミノ酸と言えます。
魚介類には抗うつ作用や鎮痛作用のある「フェニルアラニン」も多く含まれています。精神を安定させる必須アミノ酸「トリプトファン」はチーズなどの乳製品、大豆、バナナに含まれており、安眠したい人には大切なアミノ酸です。
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